エッセイ18 とっておきの劣勢ワード

カタギです、

今回は誰か他人の性格タイプを
判断する上での、とても重要な話になります。

■とっておきの劣勢ワード

誤解が多いと感じる。

性格タイプの判断についてだ。

16タイプを判断するのは、難しい。

巷で言われている著名人の
性格タイプも、間違っているのではないか、
と感じることが多い。

コンサルなどでお客さんと話している時、
僕がよく著名人の話を例に出すと、

「え?著名人の○○さんですか、
どっかのサイトでは違うタイプと
書かれていました。でも確かにそうかも‥」

という風に、別のサイトや媒体では
違うタイプと考えられている事を
教えてくれることが多い。

勿論、僕が正しいという確証はない。

その方たちもそれぞれ勉強されて
色んな考えのもとに、
そう判断されているのだと思う。

ただ、僕が大抵そういう方の
僕とは異なる判断を聞いて、

なぜ僕とは異なる結論に至るのか
考えてみると、大きな点として、
以下のことが考えられる。

それは、

「その人が話している事に
影響されすぎている」

ということだ。

より正確にいうと、

その人の言っている事、
話している内容、使っている言葉、
主張しているメッセージ、

これらがその人の最もコアの
価値観だと誤解している事だと思う。

最もコアの価値観とは、
言うまでもなくメイン機能になる。

例を上げると、

Aさんというタレントが、

「夢は大事だ!夢を大きく持とう!」

とよく言っているから

「ああ、夢が大事‥外的直観かな?
AさんはENFPだろう!あるいはENTP!」

と勘違いしてしまう、ということになる。

あなたの周りにENTPENFP
いたら分かると思うが、別に
ENTPENFPはこんな事は言わない。

そう、重要な事として、
メイン機能はあまり語らないのだ。

すごく切羽詰まった状況や
とても幼い頃はともかく、

基本的にいい大人は
自分のメイン機能は語らない。

あなたも自分のメイン機能は
そんなに主張していないのではないか?

メイン機能は自分のアイデンティティの
最も近くにある機能なので、
わざわざ言語化する必要を感じないのだ。

だから、

「メイン機能はあまり言語化しない」

誰かのタイプを考える時、
これはひとつのルールとして
おさえておくべきである。

そして、じゃあその人の
語っている事を聞いても意味ないのか、
というと、そういうわけでもない。

メイン機能を言語化しないなら、
人はどの機能をよく言語化するのか、

そう、サブ機能、そして第3機能だ。

サブと第3、どちらにその人物が
比重を置いているかによるが、
基本的にはサブと第3を人は
よく口にする傾向が強い。

サブと第3で使う言葉、表現、
主張するメッセージの違いは、

ーーーーーーーーーーーーー
サブ:真面目、困難を含む、レベルが高い
第3:表面的、無邪気、明るい、幼い
ーーーーーーーーーーーーー

という部分にある。

これは第3機能は表面的な言葉を
使う、というわけではなく、
“第3機能の表面的な部分を示す言葉”
を使うということだ。

よく分からないと思うので、例をあげる。

例えば外的直観だと、

外的直観を第3にもつタイプが、
外的直観的な事を言うと、前述の

「夢が大事!夢を大きくもとう!」

みたいな、その機能の浅い使い方、
表面的な部分だけをさらった、
幼い表現になりやすい、ということで、

逆にサブにもつタイプだと、

「新鮮なエネルギーを浴び自由な
余白を生産力への導火線にする」

みたいな少し高度な表現になる。

逆もまたしかりで、内的感覚だと、
第3にある例えば僕とかは、

「焼き肉‥うまいんですよ。!」

みたいな低レベルな表現になるが、

サブに入っているESFJとかだと、

「自分の芸に年輪から出る
味をいれて、完成度を高める」

みたいなカッコいい表現になる。

つまり、若干低レベルなメッセージは
その人のタイプの第3機能を
使っている可能性が高い。

逆に高度でカッコいい表現は、
その人のタイプのサブ(とメイン)
を使っている可能性が高いといえる。

これを覚えておくととても役に立つ。

さて、ここまでは今まで僕が
語ってきた内容である、

今回重要なのは、この先。

メイン、サブ、第3ときたら‥
そう、劣勢機能である。

発見なのだが、案外僕たちは、
劣勢機能も口に出すことがある。

そして興味深いのが、
まるで伝家の宝刀を切るように、
“とっておき”のように使うことがあるのだ。

劣勢機能は、その人から最も
遠い機能で、最も無意識に
近い機能である。

自らそこにアクセスして、
言語化するのは難しい。

だからこそ、アクセスできた時は、
とっておきのように感じて使うのだろう。

例えば、僕が以前付き合っていた
ESFPの女性。

DSでファイアーエンブレムをぴこぴこ
やりながら僕のスネ毛を引っ張るのが
趣味の変な女の子だったが、

彼女は何か僕にお願いする時に、

「一生のお願い!!!!!
○○○~~~~~!」

みたいな事をよく言った。

本当に”とっておきです”
のような顔をして言うのだ。

これはESFPの劣勢機能の
内的直観っぽい表現である。

また、彼女は

「絶対○○!」とか、
「やっぱり○○だった!」
「完璧!最高!」

みたいなのも”とっておき”のように
頻繁に使っていた。

僕は当時、

そんな完璧な事が頻繁に
あってたまるかい、と
思っていたが、

これも改めて考えてみると
内的直観っぽい。

ESFPといえば僕の弟もESFPだが、
やつも僕が勉強を教えている時、
完璧とか絶対とかよく使う。

例えば、

カタギ:「次の問題。factの意味は?」
愚弟:「楽勝、真実!!!!」
カタギ:「よく考えろ」
愚弟:「ぜってぇ合ってる!楽勝!」
カタギ:「何%?」
愚弟:「100%合ってる、200%合ってる」
カタギ:「はい、間違い。答えは事実。」
愚弟:「はぁぁぁ!?一緒じゃね!?」

みたいな感じで、

「ぜってぇ合ってる!」
「ぜってぇ間違ってねえ!」

と、とっておきのように
とっておきの顔をして言っていた。
(が、当然毎回ミス)

とても興味深い話だと思う。

劣勢ワードはとっておきのように使う。

これは覚えておいて損はない。

ESFP以外の例もだそう。

例えばENFJ

劣勢機能は内的思考。

確かにとっておきのように
ENFJは「自意識」とか、
「自己肯定感」とか使う。

同じく内的思考劣勢の
ESFJはどうだろう。

とっておきのように使うのは、
“自分なりに分析してみた”とか、
“学問的に考えるのが大事”
とかよく言うイメージがある。

ENTJはどうだろう。

劣勢機能は内的感情。

「僕は僕の信念を信じる」
「僕は自分らしく生きたい」

みたいな事を時々、やたら
シリアスに言う事が多い。

ESTJはどうだろう。。

人の気持も考えないとダメだ!
みたいな事を変な時に
改まっていうかもしれない。

更に他のタイプはどうか。

ISTPは案外、礼儀とか、
作法とかを変な時に怒る。

INTPも同様、時々劣勢機能の
外的感情で社会道徳、
社会ルール、労働倫理の
当たり前の事をもったいぶって言う。

ISFPは、妙な時に

「あの人は大人じゃない」
「社会人としてはダメ」

みたいな事を言うし、

INFPは星野源さんの
「働く男」のように、

「働かないと、ダメなんですよ」

みたいな当たり前の事を
とっておきの顔をして語る。

。。。。。。

全てのタイプを語るとキリが
ないので、これくらいにするが、

とにかく、上記のように、
劣勢機能ワードも、
考えてみると面白い。

自分や、周りの人の
使う言葉を分析してみて、

自分はどんな時に

・メイン機能の言葉を使うか?
・サブ機能の言葉を使うか?
・第3機能の言葉を使うか?
・劣勢機能の言葉を使うか?

考えてみると面白いと思う。

そして、偏りがあったら、修正して
バランスをとってみるのもいいかもしれない。

僕も最近、昔話を多めにして、
第3の言葉や表現を使うように
して、若干バランスをとっている。

あなたも、偏りがあったら、
修正してみたはいかがでしょうか。

カタギ(INTP

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