エッセイ22 ナンバーワン

カタギです、

僕の中で、

常にナンバーワンは決まっている。

一番好きなバンドはこれ、
一番好きな食べ物はこれ、
一番好きな本はこれ、
一番好きな季節はこれ、

心理検査や性格タイプ論だと、
16タイプの分類論が一番好き…

一番楽しかった思い出はこれ、
一番感謝しているエピソードはこれ、

一番誇りを持っている経験はこれ、
一番好きな自分の部分はここ、

そして、一番好きな人、
大切で重要なのはこのひと。

などあらゆることに対して

「これがナンバーワンです」

と自信を持って言えることがある。

勿論それは暫定的なものだが、
基本的には「ナンバーワン」が
大抵の事に揺るぎなく確立している。

僕と似たタイプ(IP型)の
人もおそらく同様だと思う。

これは一見カッコいいことのようだが、
実は違う。良くない面も多い。

なぜかと言うと、
「ナンバーワン」など実際には
決まるわけ、ないのだ。

そして、一度ナンバーワンになると、
自分の中でそれのランキングは
なかなか下がらない…という点も、
実によろしくない側面を持つ。

例えば仕事面。

今僕の中で16タイプの理論が
仕事的にはナンバーワンの関心だが、
数年前まではライティング術が、
ナンバーワンの関心事であった。

興味深い文章を書くことが、
ナンバーワンだったとき、
16タイプの理論も勿論興味は
あったが、それはあくまで、

サブ的な位置づけであり、
僕の中で興味は薄かった。

ただ、今考えてみると、
ナンバーワンを16タイプに
変えてみて、本当に
良かったと感じている。

重要なのはこの変えるきっかけが、
僕の中で意識を変えたわけでなく、
外部的な要因があったということだ。

出版やその他のゴタゴタが当時あり、
ライティングからは距離をとらざるを
得なくなり、結果、以前からそれなりに
興味があった16タイプの方に、

(最初は暫定的に)シフトしていった、
という形で変わっていったのだ。

それだけ、僕にとって
ナンバーワンというのは
なかなか変わりづらく、
やっかいなものになる。

ナンバーワンを否定し疑うことは
今までの自分を否定し疑うことに
他ならないので嫌な作業になるのだ。

仕事以外の側面でもそうで、
例えば恋愛。

最近思い返してみてわかったのだが、
僕の中では大抵ナンバーワンは常に
1人、確立して存在している。

勿論それは時期によって違うが、
そんなにコロコロ変わりはせず、
今までの例だと数年は変わらない。

僕は似たような時期に2人以上、
同時に好きになることは決してない。

ほとんど早いもの勝ちのような感じで、
ひとりナンバーワンが頭にいれば、他の
異性に強い恋愛感情をもつことはないのだ。

僕の視点から見ると、これは
良い点と悪い点を内包する。

良い点はシンプルであり、
余計なことを考えなくてすむ。

悪い点はナンバーワンにこだわりすぎたり、
他のチャンスを逃すことが多い点だ。

要するに僕はナンバーワンを
一度頭から消さないと、新しく
人を好きになることができない。

ナンバーワンが君臨することにより、
他の居場所が奪われるのである。

そのナンバーワンが本当に
ナンバーワンならばいいが、再考する
とナンバーワンではないことも多い。

その場合は本当に勿体ない事になる。

僕の場合はカテゴリによって、
ナンバーワン以外にも、
ナンバー2や3、10くらいまでは
余裕で居場所があるものもある。

例えば好きな音楽などがそうで、
ナンバーワン以外にも広い住処があるので、
そこまで整理をする必要がない。

仕事や興味がある勉強分野なども
キャパシティは広いので、ナンバーワンを
再考する機会は少なくてすむ。

が、恋愛や人間関係など、
僕の不得手の分野はキャパシティが
異常に狭く、ナンバーワン以外に
ほとんど居場所がないことも
多いので、定期的に再考しないと、
極めて循環が悪くなるのだ。

僕のようにすぐナンバーワンを
作る人でも、それぞれのタイプによって
キャパシティが広い土俵、狭い土俵、
変わってくると思う。

EPタイプの方などは、
好きなものはいっぱいあっても、
「ナンバーワン」はなかなか
ビシッと答えられないと思う。

逆にナンバーワンがずっと
“君臨しすぎている”人もいると思う。

その場合は再考したほうがいいかもしれない。

あなたとナンバーワンについて、
ちょっと考えてみたらどうだろう。

カタギ(INTP

2022_4_14

コメントを残す