性格診断コンサルで大事な3つのポイント|6年やって一周まわって分かったこと

こんにちは、カタギです。

いきなり告白なんですけど、僕はここ1、2年、本業でずっとスランプでした。

本業というのは「性格診断コンサル」です。ZOOMで60分、お客さん一人とじっくり話して、その人の性格について僕が感じたことや、その人の悩みに対して「こういうアプローチをしてみたらいいんじゃないか」ということを、僕なりにお伝えする仕事です。もう6年くらいやっています。

それなのに、面談の日は朝から緊張してご飯が喉を通らない。終わったあとも「あれで大丈夫だったかな」「もっとうまく話せたんじゃないか」と、ぐるぐる考えてしまう。お客さんがどう感じていたかは分かりません。でも少なくとも僕自身は、自分の仕事に納得できない日が多かったんです。(6年やっててこれです)

実際、申し込みも減ってきていて、さすがに「これはまずい」と。そこで、始めたばかりの頃に取り組んでいたことを見返して、もう一度まじめに、誠実にコンサルと向き合い直しました。その結果、ここ何回かの面談で、かなり感覚を取り戻せたんです。しかも昔の感覚が戻っただけじゃなく、新しく掴んだものもありました。

この記事では、そこで見えてきた「人に性格を伝えるときのポイント」を3つにまとめています。僕の失敗談もけっこう入っているので、反面教師として読んでもらえたら嬉しいです。コンサルに限らず、仕事で人の話を聞いたり、誰かに何かを伝えたりしている人にも、参考になるところがあると思います。

同じ内容を動画でも話しているので、声で聞きたい人はこちらからどうぞ。

この記事で話す3つのポイント

  1. 感想をめっちゃ与える相手がいちばん聞きたいのは「あなたは私をどう思ったか」
  2. パラダイムシフトを誘発する「聞きたい人」と「話したい人」で、やることが変わる
  3. タイプではなく、相手について話す僕のスランプの原因は、たぶんここでした

ポイント①感想をめっちゃ与える

1つ目は「感想」です。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、ここは「ちょっと意識する」じゃなくて、「めっちゃ」意識した方がいいところです。本当にめちゃくちゃ重要。

コンサルの時間は60分。限られています。なので、お客さんには事前に資料を送ってもらっています。小学校時代はこういう性格だった、中学・高校ではこうだった、友だち関係はこうやって築く、恋愛ではこう、仕事ではこう……といった人生史のフォームと、100個の質問に答えてもらうアンケートです。

これをじっくり読んでいると、僕の中にいろんな感想が湧いてきます。

「ここ、めっちゃ面白いな」「ここはちょっと変だよ」「これはマジで尊敬する」「こういう人、なかなかいないと思う」「めちゃくちゃ熱い人だな」「すごい仕事できるんですね」「ちょっと信じられない」

これを事前に、とにかくメモしておきます。当日そんなに喋りきれないくらい、めっちゃ用意します。そして面談の中で、ちゃんと話していいタイミングで、どれだけ相手に渡せるか。ここが本当にポイントです。

なぜかというと、性格診断コンサルに来る人がいちばん聞きたいのは、たぶんこれだからです。「私の性格や人生を見て、あなたはどう思いましたか」「私ってどういう人間だと思いますか」。人によって微妙に違いはありますが、大抵の人はここがいちばん大きい。だから、言い過ぎでもOKくらいの気持ちで渡していいと、今は思っています。(同じことを何回も繰り返すのは、さすがに時間の無駄なのでやりません)

耳が痛いことも、1〜2割は混ぜる

感想の中には、当然ネガティブなものも出てきます。からかいたくなるところとか、「そこはちょっとまずいぞ」と思うところとか。

というか、僕は基本的に性格が悪いので、相手の問題点や改善した方がいいところばかり目についてしまうんです。「この人ちょっと偉そうだな」「ちょっと舐めてんな」「これは自慢だな」と、普通に思ってしまう。

で、僕はそれも伝えていいと思っています。言い方さえ調整すれば。

全部いい言葉ばかりだと、逆に不自然なんですよね。「すごいですね」「尊敬します」ばかり並んでいると、なんだか作っている感じがしませんか。ちょっと耳が痛い一言が混ざっているからこそ、「この人が言ってることは全部本音なんだ」と相手も納得できる。実際、本音ですし。

割合としては、相手が言われて嬉しいことを7〜9割。残りの1〜2割で、ちょっと耳が痛いことを伝える。もちろん相手の性格によって調整はしますが、僕はだいたいこのくらいがちょうどいいと思っています。

アドリブでやると、必ず刺してしまう

スランプだった頃の僕は、この感想をかなりアドリブで言っていました。

資料を読むのは早い方だし、内容を覚えるのもわりと得意なので、その場で言おうと思えば何でも言えてしまうんです。(自慢っぽくてすみません)YouTubeもほとんどアドリブで話しているので、作り込むとかえって硬くなるかな、とも思っていました。

でも、全然ダメでした。

アドリブだと、その人に合った言葉がまず出てこない。しかも僕の場合、さっき書いたとおり性格が悪いので、口から出てくるのは相手が言われたくないこと、痛いことになりがちなんです。

それは相手にとって必要な気づきだったりもします。でも、痛みを伴う。苦味や毒を渡すなら、その前に甘さもいるんですよね。飴と鞭じゃないですけど、人間なので。

毒ばかり渡して、相手が「確かにそうです、そうです」とうなずいていると、僕の方もだんだん申し訳なくなってくる。面談のあとに「もしかして傷つけたんじゃないか」と引きずる。スランプの一因は、たぶんここにもありました。普通にパッとやると、僕は人にけっこう厳しいんです。(人の温度感については冷たい人とは何なのかという記事でも書いているので、よかったらそちらも)

だから今は、アドリブでやりません。相手にどんな言葉をかけようか、準備の段階でいっぱい調整して、絞り出す。パッと刺さるようなことを思ってしまったら、それをちゃんと相手に届く形に変換しておく。当たり前のことなんですけど、ここ最近あらためて身にしみて分かったことです。

ポイント②パラダイムシフトを誘発する

2つ目は「パラダイムシフト」です。

ちょっと大げさな言葉ですが、要するに発想の転換、新しい気づきのことです。「自分のことをこう思ってたけど、そういう見方もあるんだ」と、相手がハッとする瞬間。

「聞きたい人」と「話したい人」

コンサルに来る人は、大きく2つに分かれるなと思っています。聞きたい人と、話したい人です。

聞きたい人は、「とりあえず全部ちょうだい」という受け身のタイプ。カタギが自分について何を思ったか、全部教えてほしい。この人には、ポイント①の感想をたくさん渡せばOKです。その中に、自然とパラダイムシフトも含まれていきます。

一方で、話したい人もいます。自分の性格について、自分の中にすでに思っていることがある。それを自分の言葉でぶつけてみたときに、カタギがどう反応するか。その反応こそがいちばんの栄養になる、という人です。

この人には、僕の感想をいくら一方的に渡しても、どこかピンとこない。だから感想はほどほどにして、相手から話してもらう方向にシフトします。とにかく話させてあげる。

そして相手がぶつけてくれた「自分の性格についての考え」に、僕が別の角度から返す。これがパラダイムシフトです。「自分では冷めた人間だと思ってたけど、カタギから見ると意外と熱血系なんだ」みたいな。(別に熱血系じゃなくてもいいんですけど)自分についての新しい発見に、自分で「あっ」と気づく。これがそのまま満足度につながる人が、けっこういるんです。

ちなみに僕がコンサルを受ける側だったら、たぶん話したい側です。ただ、話したい側だからといって、自分からベラベラ喋れるかというと、それはまた別の話。だからこそ、こちらから感想を渡して、相手が話したくなるきっかけを作ってあげることが大事なんですよね。ポイント①と②は、実はつながっています。

パラダイムシフトを起こすコツがあるとしたら、相手がまだ気づいていないところ、特に相手が気づいていない「いいところ」を積極的に渡すこと。事前の資料をちゃんと読んでいれば、それは見えてきます。相手がもともと自分で分かっていることは、割合としては少なめで大丈夫です。

ポイント③タイプではなく、相手について話す

3つ目が、たぶんいちばん大事です。そして、僕のスランプの原因にもかなりなっていたところです。

性格診断コンサルなので、診断結果はもちろん伝えます。「僕の判定では、あなたはこのタイプです」と。その理由も説明します。そこまではいいんです。

問題は、そこから先もタイプの話ばかりになってしまうことでした。今の僕の感覚では、コンサルの中でタイプの話が多くなればなるほど、うまくいかなくなります。

理論の検証をしに来ているわけじゃない

発信を長く続けるうちに、僕の性格の見方は、世間で一般的に言われている解説とズレるところが出てきました。すると面談の中で、「でも、ネットではこう言われてますよね」「カタギさんはそう考えないんですか」という話になることがあるんです。

昔の僕は、そこにがっつり付き合っていました。なんなら細かい理論の解説まで始めていた。そうすると「じゃあ、これってこういう意味ですか」「私のイメージは違うんですけど」と、理論の検証大会みたいになってしまう。

これ、はっきり言って時間の無駄です。

お客さんは性格理論の専門家じゃないし、理論の答え合わせをしに来たわけでもない。自分の性格の話をしに来ているんです。

なので、理論の細かい話は面談ではしないと決めました。気になる人はYouTubeやブログで見てもらえばいい。もちろん、相手から質問があって、本人がその話をしたいなら喜んで話しますけど。

そう決めてから、コンサルはマジで良くなりました。

じゃあ、何を話すのか

「相手について話す」というのは、結局ポイント①と②のことです。

相手の資料を読んで、僕が感じたこと。「ここが面白い」「ここは変だよ」「ここにびっくりした」「ここはちょっと宇宙人みたい」「ここでめっちゃ笑った」。それに加えて、僕が思う相手のいいところや才能。そして、相手が思っている自分の性格に対して、僕から違う視点を返すこと。

タイプの話は、下敷きとして使うくらいがちょうどいいと思っています。「こういう傾向の人って多いんだけど、あなたからもこういうところがいいなと感じた」みたいに。タイプだけを話して終わるのは、やっぱり違う。

みんな、テーマはずっと「自分の性格」であってほしいんですよね。当たり前ですけど。そこからそれた瞬間、その時間は不毛になるし、対立も起きやすくなります。

このあたりは、僕が「16タイプLABO」という名前をやめた理由ともつながっています。気になる人は「16タイプLABO」やめました。名前を変えた3つの理由も読んでみてください。

スランプの正体は「タイプで納得させようとしていた」こと

振り返ってみると、スランプだった頃の僕は、タイプで相手を納得させようとしていたんだと思います。

診断の精度について、変な負けん気が出ていたんですよね。「このタイプで合ってるんだ」と相手に認めさせたい。だから理論の説明にも熱が入るし、ツッコまれると言い返したくなる。「内向っていうのはこうで、外向っていうのはこうで」と、無意識のうちにタイプの話がどんどん増えていました。(今思うと、誰と戦ってたんだって話です)

でも、お客さんが欲しいのはそこじゃなかった。

相手の性格について、僕が思ったことをいっぱい伝える。相手が自分の性格について思っていることに、感想やリアクションを返す。あとは、何かアドバイスがあれば添える。やることは、本当にそれだけなんです。それ以外って、たぶんない。

問題は、タイプについて納得させることじゃない。 目の前のその人について、話すこと。

タイプを納得させようとするのを完全に忘れた瞬間、コンサルはびっくりするくらい良くなりました。6年やってきて、一周まわって、いちばん最初の場所に戻ってきたような感覚です。

人と話す仕事をしている人へ

今回の話が、どれくらいの人の役に立つのかは正直分かりません。

でも、僕みたいに人と話す仕事をしていて、何かを伝えたり、誰かの力になろうとしたりして、うまくいかずに悩んでいる人がいたら。「カタギもそういうところで間違えてたんだな」と思ってもらえたら、それだけで書いた意味があるかなと思います。

専門知識があればあるほど、つい「正しさ」で相手を納得させたくなるんですよね。でも相手が聞きたいのは、たぶん正しさより「あなたのことを、こう見たよ」という一言の方。……と偉そうに書いていますが、僕もまだ毎回ちゃんとできているかは分かりません。これからも面談のたびに、たぶん反省しています。

カタギと、あなたの性格について話してみませんか

最近、コンサルに自信を取り戻してきて、いろんな人と話したいなと思っています。「自分の性格について、カタギがどう思うか聞いてみたい」という人がいたら、気軽に申し込んでください。

ZOOMで60分。事前に書いてもらう人生史をじっくり読んで、感想をめっちゃ用意して待っています。

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