協調性がない人との付き合い方3選|協調性ゼロの僕が、内側で何が起きているか話します

「この人、協調性ないな」と思ったこと、ありませんか。

こっちは真面目に「ちょっと話し合おうよ」と持ちかけているのに、あっさり断られる。もっと一緒にやっていけるはずなのに、「いや、僕の中ではもう結論出てるんで」とだけ言われて、バイビーと去っていく。あー、なんか冷たいな。と思ってしまう。

どう付き合ったらいいんだろう。どう絡んでいったらいいんだろう。突っ込んでいっても、なんだかスルッと避けられてしまう。

そういう方に、今日はたぶん、いい話ができます。なぜかというと、僕自身が、めちゃくちゃ協調性がない人だからです。

38年間、協調性がない男の代表をやらせてもらっています(誰にも任命されていませんが)。周りからもよく言われますし、自分でもそう思います。なので今回は、あちら側の内側で何が起きているのかを、代表として代弁してみます。

先に一つだけ言わせてください。協調性がない人の心を知ろうとしている時点で、あなたはかなりいい人です。協調性がない人って、集団の中では正直いてもいなくてもあまり変わらないので、たいていの人は見て見ぬふりをします。それをわざわざ、氷山みたいな心を溶かしにいこうとしている。人情味があると思います。本当に。

協調性がない人とは「他人を必要としていない人」

まず定義からいきます。僕の中での協調性がない人とは、ひとことで言うと「他人を必要としていない人」です。

ここで言う「必要としていない」は、物理的に助けてもらう必要がない、という意味だけではありません。他人から褒められたい、評価されたい、気にかけてもらいたい、誰かがいてくれると寂しさが紛れる。そういうものを全部ひっくるめて、あまり必要としていない、という感じです。

しかも、意識してそうしているわけではありません。頭の中で「俺には他人はいらない」なんて考えているわけじゃなくて、気づいたら自然とそうなっている。ここが、ちょっとタチが悪いところだと思います。

なぜ、他人を必要としないのか

じゃあ、なぜ必要としないのか。強がっているのか、それともそんなに完璧な人間なのか、というと、そうではありません。

答えはすごく単純で、一人で楽しめるからです。

一人でも楽しいし、誰かと一緒でも楽しい。どっちでも楽しいから、どっちでもいい。人と絡もうが絡むまいが、正直どうでもいい。……こうして文字にすると、なかなかひどい話ですね。でも、ぶっちゃけるとそういうことなんです。

だからこの「楽しめる」という感覚が、協調性がない人を理解するうえで一番大事なところになります。あとで出てくる付き合い方3つも、全部ここにつながっています。

よくある3つの勘違い

「協調性がない人」と聞くと、たぶんいろんなイメージが浮かぶと思います。ただ、僕がここで話しているのは、そのイメージとは少しずれた人のことです。ここを取り違えると、たぶん対応も全部ずれてしまうので、先に整理させてください。

勘違い① 人嫌いなわけではない

人が嫌いなわけでも、人が怖いわけでもありません。人に気をつかいすぎて疲れてしまう、というタイプでもない。むしろ、あまり繊細ではないです。デリケートさが足りていない、と言ったほうが正確かもしれません。

一人の時間を死守しようとするわけでもなくて、意識的に一人になろうとしているわけでもない。ただ、自然と一人になっている。それだけです。

勘違い② 人を突き放す人は、むしろ人を気にしている

これは意外に思われるかもしれません。人を積極的に突き放す人、攻撃的な人、「俺は人が嫌いだ」と公言する人。ああいう人は、実は人のことをめちゃくちゃ意識しています。気になりすぎるから、わざわざ突き放す。突き放すことで、相手にこう思われたい、というのもある。

僕の中では、突き放すことも「絡む」に入ります。だから、突き放している時点で、その人は協調性がないタイプではないんです。

本当に協調性がない人は、絡んでも絡まなくてもいい、と本気で思っています。人のことを度外視している。そこがまさに、協調性がないということだと思います。

勘違い③ ついてこれないのではなく、ついていかない

ペースが遅くて置いていかれる人、話が通じない人、人付き合いが不器用な人。こういうイメージを持つ方もいると思いますが、そこも違います。

ついていけるけど、ついていかない。これが正確なところです。しかも「絶対についていかないぞ」という強い意志があるわけでもなくて、どっちでもいいから、まあいいか、という感じ。「協調性を持て」といっぱい言われると、ちょっとかったるいな、じゃあ一人でいいか、となる。それだけの話なんです。

僕の話をさせてください

ここで少し、自分のことを書きます。

僕には、集団に属しているという感覚がほとんどありません。会社でも、友達グループでも、部活でもサークルでも、家族でも、日本という国でも、地球でも同じです。何かの一員である、という実感が薄い。

人間は社会的動物で、協力し合って、助け合って生きている。頭ではわかります。でも、うまくやっていこうという気持ちが、そもそも自分の中に出てこないんです。

もちろん人と絡みます。よく絡みます。でもそれは、単純に面白いからであって、必要だからではない。人から得られるものは、僕にとってはプラスアルファなんですね。毎日「はー、楽しいな」と言ってやっていられればOK。……このクソカタギ、と自分でも思いますよ。人としてどうなんだと。でも、正直に言うとそういう人間です。

これを良いように言うと、自尊心が高いということになります。ただしこれも、「人からいい評価をもらえる自信がある」という意味ではありません。人がどう思おうと、自分が自分を誇りに思っているところは変わらない。自分の評価が、周りの評価に依存していないんです。

だから、嫌われることも、悪く思われることも、あまり気にならない。そこが人生の重要ポイントになっていない。結果として、態度や発言が「協調性のない人」になります。

協調性がない人が、急に冷める瞬間

ここがこの記事で一番お伝えしたいところです。

協調性のなさが表に出るタイミングは、実はかなりはっきり決まっています。それは、自尊心にケチをつけられたと感じたときです。

さっき書いたとおり、僕らはもともと「この人とうまくやっていこう」と思って人と絡んでいません。絡む理由は毎回ひとつで、「この人といると楽しいかな」「一人でいるより楽しいかな」です。とにかく楽しさ優先。

そこに、「こいつ、俺のことなめてるな」「全然リスペクトされてないな」「僕の特徴を、ぜんぜんわかってないな」という感じが混じると、どうなるか。

自分で誇りに思っているところに、ほんの少しケチがつくだけで、一緒にいて楽しくなくなります。そして、もともと一緒にいる理由は「楽しいから」しかなかったので、その一本が抜けると、「まあ、別に他人はいらないし」に戻ってしまう。

これが、相手から見ると「なんでそんな急に冷たくなるの?」に見えるわけです。急に態度が変わったように見えて、内側では、たった一本の理由が抜けただけ。そういうカラクリになっています。

逆に言うと、ここさえ踏まなければ、協調性がない人はかなり付き合いやすい相手です。振り回してこないし、しつこくもしないので。

協調性がない人との付き合い方3選

では、具体的にどうするか。3つにまとめました。どれも、さっきの「楽しさ優先」と「自尊心」から素直に導かれるものです。

1 楽しい時間を過ごす

いきなり拍子抜けするかもしれませんが、これが一番効きます。

協調性を盾にして、「もっと話し合おう」「真面目に話せばわかるはずだ」と正面から突っ込んでいくと、こちらとしては、楽しくないんですね。はっきり言ってしまうと。どう協力するか、どう歩み寄るか、という話は、あまり心が動きません。

そうではなくて、一緒に遊ぶ。意味のないことでふざける。それだけで距離はかなり縮まります。

「職場の人なんです。仕事の話なんだから、一緒に遊ぶなんてできません」と思われるかもしれません。でも、遊ぶというのはディズニーランドに行くことではありません。目の前でちょっとモノマネをするとか、「デコピンゲームしようぜ」と言ってみるとか、急に倒れてみて「ふざけただけです」と言うとか、そのレベルで十分です(急に倒れるのは、相手と職場を選んでください)。

真面目になればなるほど、温度差が開きます。ふざけているときのほうが、こちらは心を開いています。

2 いろんな人や体験に、合わせてあげる

ここは少し意外に思われるところかもしれません。

協調性がない人は、一人で楽しめます。でも、ずっと一人でいたいわけではありません。そして、人付き合いが少ないぶん、友達も少ないし、社会経験も薄いし、刺激的な体験の数も、普通の人と比べたら少ない傾向があります。僕のことです。

だから実は、人付き合いそのものに、ちょっと飢えているところがあります。必要としてはいないけれど、興味はある、という状態です。

いろんな人に会わせてあげる。いろんな場所に連れていってあげる。今まで体験したことのないことを一緒にやってみる。これをやってもらえると、けっこう喜びます。喜ぶというか、そこからうまく付き合えるようになります。新しい刺激は、そのまま「楽しい」に直結するからです。

3 追いすがらないで、リスペクトする

最後は、やってはいけないことと、その代わりにやることをセットで。

ドライにされた、冷たくされた、急に切られた気がした。そんなとき、パニックになって無駄に迫ったり、近づいたり、「とりあえずもう少し話そうよ」と絡んでしまうことがあると思います。これは逆効果です。

協調性がない人は、露骨に避けたり、必死で逃げたりはしません。ただ、そのぶん感情の温度差をはっきり感じるので、よけいに冷めます。よけいに協調性がなくなります。だから、追いすがらない。無駄に近づきすぎない。

そのうえで、リスペクトです。といっても「めっちゃ尊敬してます」と見上げることではありません。相手の人となり、考え方、ユニークなところを浮き彫りにしてあげるということです。

もっと簡単に言うと、相手のキャラクターについて、素直な感想を言ってあげる。

「あなた、本当に独特ですね」
「こういうところ、すごく変わってると思う」
「めっちゃかっこいいのに、こういうところは優しいよね」

なんでもいいです。褒めなくてもいいです。ちゃんと見たうえでの、個人的な感想であることが大事です。これは、僕の実感としては外しがありません。

なぜかというと、協調性がない人は、自分のキャラクターや自分の魅力に自尊心を持っているからです。でも、自分で「俺のキャラ、面白いな」と一人で思っていても、その楽しさには限界があります。そこを外から言葉にしてもらえると、「この人、面白いな。一緒にいると楽しいな」となる。さっきの「楽しさ優先」に、まっすぐ届くわけです。

「自分も協調性がないかも」と思った人へ

ここまで読んで、「あ、これ自分のことだ」と思った方もいると思います。ここからはその人に向けて書きます。

まず、自覚できているなら、それだけで一歩進んでいると思います。そのうえで、僕から言いたいことがあります。

人と協調する。人と絡んで、仲良くして、相手に合わせて、肩を組んで何かをやる。これ、けっこう楽しいです。楽しいことのほうが多いです。

一人での楽しさには、どうしても限界があります。刺激の量が足りない。自分の魅力だって、自分ではずっと自信を持っているつもりでも、他人から自分の知らなかった部分を言ってもらえたときのほうが、断然うれしい。

そしてここが、たぶん一番大事なところなのですが、協調性がない人は、他人が嫌いなわけではありません。良くも悪くも、人のことをどうでもいいと思っているだけです。

相手のことを考える、相手のペースに合わせる。これが嫌なのではなくて、そういうやり方があるということを、知らないだけなんですね。発想として持っていない。だから、その視点を一つ持つだけで、毎日の楽しみはけっこう増えると思います。自分で思っているほど、あなたは人が嫌いではないです。

もちろん、自分の自尊心にケチをつけてくる人とは、どうしても絡めないと思います。それはそれでいい。ただ、その自尊心も、協調性のなさの裏返しで、少し頑なになりすぎているところがあると思います。

自尊心が高いのは、自分を信じているということなので、基本的にはいいことです。でも、傲慢すぎる部分は、少し溶かしておいたほうがいい。そのほうが人とたくさん絡めるようになって、結局、自分が楽しい。僕自身、そう思ってやっています。

まとめ

  • 協調性がない人とは、他人を必要としていない人。意識的ではなく、自然とそうなっている
  • 理由は単純で、一人でも誰かとでも楽しめるから。だから、どちらでもいい
  • 人嫌いでも、人が怖いわけでも、ついてこれないわけでもない。突き放してくる人は、むしろ人を気にしている
  • 冷めるのは、自尊心にケチがついたと感じたとき。一緒にいる理由が「楽しいから」しかないので、そこが崩れると戻ってしまう
  • 付き合い方は、①楽しい時間を過ごす ②いろんな人や体験に合わせてあげる ③追いすがらず、キャラクターへの感想を伝える

もちろん、人によると思います。あくまで、協調性がない側の一人としての実感です。でも、話し合いで距離を詰めようとして空回りしている方には、けっこう効く3つだと思います。

この記事の内容は、動画でも話しています。表情や言い方のニュアンスも含めて見たい方は、こちらからどうぞ。

動画で見る:協調性がない人との付き合い方3選

人と一緒に楽しむ練習をする場所があります

この記事の最後に書いた「人と一緒のほうが楽しい」を、実際にやってみる場としてやっているのが、月に一度の集まり「カタギの性格ゼミ」です。東京と大阪で、リビングやソファのある部屋に集まって、小話をして、おしゃべりして、ゲームをして、また話します。会議室で真面目に話し合う会ではありません。

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