内向外向の見分け方

「あなたは内向型ですか? それとも外向型ですか?」

こう聞かれて、すぐに自信を持って答えられる人は、じつは意外と少ないかもしれません。MBTIや16タイプに興味を持ちはじめた方から、いちばんよくいただく相談のひとつが、この「内向・外向(I・E)が、自分でもよく分からない」という悩みです。

そこで先日、私(カタギ)のYouTubeチャンネルで、外向型のコメンテーター3人に集まってもらい、「そもそも内向・外向って、当事者はどう感じているの?」を率直に語ってもらう収録をしました。そして後日、その動画を見返して「ここは補足しておきたいな」と思ったことを、あらためて一人で話した“後日談”も撮りました。

この記事は、その2本の内容をひとつにまとめ、はじめて読む方にも分かるように整理し直したものです。読み終える頃には、「内向・外向の見分け方」について、少し新しい視点が持てるはずです。

この記事の内容

  1. そもそも、内向・外向でつまずく人は多い
  2. 【一般の定義①】「一緒にいると元気/一人で充電」の落とし穴
  3. 【一般の定義②】「働きかける」か「影響を受ける」か
  4. 【カタギ流】外向は“外と絡むのが前提”、内向は“自己完結的”
  5. 「外向のほうが良く見えてしまう」問題
  6. 結論:人を気にしているのは、むしろ外向型かもしれない
  7. それでも、自分ひとりでは分かりにくい

1. そもそも、内向・外向でつまずく人は多い

内向・外向は、16タイプの4つの指標(I/E・S/N・T/F・J/P)のなかでも、いちばん最初に出てくる項目です。それだけに「ここでつまずくと、その先が全部あやふやになる」という、とても大事なところでもあります。

私自身、診断テストを作ったり、個別のタイプ診断をしたりするなかで、「あなたは外向型ですよ」とお伝えしても、「うーん、まだピンとこないです」という反応をいただくことが、本当によくあります。それくらい、内向・外向は言葉で説明するのが難しいテーマなのです。

ちなみに私(カタギ)は、内向型のINTPです。つまり、聞き役の私自身が内向。だからこそ、外向型の人が実際にどう感じているのかを“直接”聞いてみたい、と思ったのが、今回の企画のきっかけでした。集まってくれたのは、れいちぇるさん(ESFP)、せいこさん(ESFJ)、まきのさん(ENTJ)の3人。全員、頭文字が「E(外向)」の方たちです。

ここで大事なのは、この記事が「理論の受け売り」ではなく、実際の対話から生まれている、ということです。同じ外向型でも、感じ方は人によってかなり違いました。せいこさんは収録の最後に「同じ“外向”でも、こんなに違うんだと思って、面白かった」と話していましたが、この“違い”こそが、内向・外向を理解するうえでのいちばんのヒントになります。教科書的な一文をなぞるのではなく、生身の人がどう感じているのかを見ていく。それが、このテーマの近道です。

それでは、よく使われる定義を一つずつ、当事者の声と一緒に見ていきましょう。

2. 【一般の定義①】「一緒にいると元気/一人で充電」の落とし穴

内向・外向の説明として、いちばん有名なのがこれでしょう。

よくある定義①

外向は、他人と一緒にいると元気になる(エネルギーが充電される)。
内向は、一人で静かに過ごしていると元気になる(エネルギーが充電される)。

いかにも分かりやすそうな説明です。ところが、実際に外向型の3人にこれをぶつけてみると、反応はきれいに割れました。

せいこさん(ESFJ)

「100%そうかというと、違う気もします。でも、この二択で選ぶなら、たしかに全部“外向”のほうに丸をつけると思います」

れいちぇるさん(ESFP)

「そもそも“エネルギーをチャージする”っていう意味が、よく分からなくて。自分には、そういう感覚があんまりない気がします」

じつは、この「よく分からない」という声は、私にとってもすごく共感できるものでした。正直に言うと、私自身も「一人でいると元気が充電される」という実感が、あまりピンとこないタイプなのです。客観的に考えれば「たぶん自分は内向だろうな」とは分かるのですが、“元気になる/充電される”という感覚そのものが、どうもつかみにくい。

同じ「充電がわかる」側でも、まきのさん(ENTJ)の答えは、もう少し込み入っていました。「充電の感覚はあるけれど、一人でも、人といても、それぞれ欲しいときはある。ただ、人と一緒にいて元気になるのは“条件つき”なことが多くて、一人のときは“無条件”なことが多い。だから、選ぶなら一人寄りかな。でも、盛り上がりが強いのは、やっぱり人といるときですね」。──こうして聞いていくと、「外向だから、いつでも人といたい」という単純な話ではないことが、よく分かります。

では、れいちぇるさんの「充電がピンとこない」という感覚は、どこから来るのでしょうか。ここからが、後日談で私が付け足した仮説です。

カタギの仮説:「充電」がピンとくるかは、J型・P型で分かれるのでは?

「これをすると元気になる」「エネルギーが上がった/下がった」という“エネルギー論”で自分を捉えるのは、どちらかというとJ型(秩序型)の感覚に近いように思います。一方で、れいちぇるさんのようなP型(カオス型)は、エネルギーよりも「これが面白そう」「これをしたら楽しい」という関心で動いている。だから“充電”という発想に、そもそも注意が向いていないのかもしれません。

つまり、「一緒にいると元気になる/一人で充電する」という定義は、内向・外向を測っているようでいて、じつはJ・Pの感じ方の差も混ざり込んでいる可能性がある、ということです。もしあなたが「充電って、正直よく分からない」と感じたとしても、それはおかしなことではありません。そういう人もいるのです。

(J型・P型の違いそのものについては、秩序(J)とカオス(P)の違いの解説記事で詳しく書いています。あわせてどうぞ)

3. 【一般の定義②】「働きかける」か「影響を受ける」か

2つ目に取り上げたのは、16タイプの入門書などでよく見かける、こんな定義です。

よくある定義②

外向は「どうすれば自分から、この状況に働きかけていけるだろう」と考える。
内向は「自分は、この状況からどんな影響を受けるだろう」と考える。

正直に白状すると、私はこの定義も、最初はあまりピンときませんでした。「そんな堅苦しいこと、いつも考えているかな?」と。3人に聞いても、「改めてそこまで考えないけど、まあ言われてみれば、そうかもしれない」という温度感でした。れいちぇるさんなどは「どっちも、そんなに考えないですけど……でも、人と絡むときに自分のことはあまり考えないから、たぶん“どう働きかけるか”のほうかな」と、少し考えながら答えてくれました。

ここで一つ、細かいけれど大切な違いがあります。同じ外向でも、まきのさん・せいこさんのようなEJ型(外向×秩序)は、「どうすれば自分から働きかけていけるか」という意識を、かなりはっきり持っていそうです。一方で、れいちぇるさんのようなEP型(外向×カオス)は、そこまで“働きかけよう”と気負っているわけではない。同じ「外向」でも、J・Pが絡むと、こんなふうに肌ざわりが変わってきます。だからこそ、一つの定義だけで自分を決めつけないことが大切なのです。

ただ、具体的な場面で考えてみると、腑に落ちるところもあります。たとえば、初めてのサークルや集まりに参加するとき。「自分がこの場に加わることで、どんな良い影響を与えられるだろう」「どう働きかけていけるだろう」と、最初から自然に考えているとしたら──それは、かなり外向型らしい感覚です。

私は、自分が主催しているゼミやサロン会、合宿の場で、この違いをよく感じます。「この集まりを、自分の手でこうしていきたい」という意識を最初から強く持っているのは、たいてい外向型の人なのです。内向型がまったく持たないわけではありませんが、その表れ方が少し違う、という印象です。

逆に、私自身のことを振り返ると、以前お笑いサークルに入っていたとき(今は辞めましたが)、「この団体をどう良くしていくか」なんて、ほとんど考えずに参加していました。無意識に考えていたのは、むしろ「自分がここでどんな影響を受けるか」のほう。そう捉え直すと、この定義も「分からなくはないな」と思えてきます。

4. 【カタギ流】外向は“外と絡むのが前提”、内向は“自己完結的”

ここまでの一般的な定義は、間違ってはいないのですが、どこか「フワッ」としていて、当事者でも丸をつけにくいところがあります。そこで私が普段お伝えしているのが、次の3つの見方です。ありがたいことに、収録では3人から「こっちのほうが分かりやすい」と言ってもらえました。

カタギ流の3つの見方

① 外向は「外と絡むのが前提」。内向は「自己完結的」。
 → 自己完結的とは、外からの結果や反応がなくても、自分の中で思考・行動・評価が完結すること。

② 外向は「社会的な未熟さ」を気にする。内向は、あまり気にしない(外に面倒をかけない)。

③ 外向は「外的報酬」を必要とする。内向は、それをあまり必要としない。

たとえば、まきのさん(ENTJ)は「趣味で本を読んだり、ペンダントを作ったりするのは、自己完結的と言えるかもしれない。でも、誰かと遊びに行くかどうかを“メンバーによって”決めるあたり、やっぱり外と絡むのが前提なんだと思う」と話してくれました。「相手が誰でも関係ない」ではなく「影響を受ける前提で相手を選ぶ」──ここに外向らしさが出ています。

また、れいちぇるさん(ESFP)は「誘われるって、ものすごいチャンス。基本、絶対に逃さない」。これも、外的な機会や報酬に強く引かれる、外向らしいエピソードです。

なぜ、この見方のほうが答えやすいのでしょうか。せいこさん(ESFJ)は、こう表現してくれました。「一般的な定義は、Webのテスト50問みたいに、パッパッと選べそうな感じがする。でもカタギ流は、ちゃんと考えないと選べない。しっかりした“定義”なんだと思う」。言葉が曖昧だと、なんとなく丸をつけてしまう。逆に、輪郭がはっきりしているほうが、かえって自分と向き合わざるをえない、というわけです。

②の「社会的な未熟さを気にする」については、まきのさん(ENTJ)が具体的なエピソードをくれました。「相手に挨拶ができなかったな、お礼を言えなかったな、というのを、あとで振り返って後悔することがある。それが、社会的な未熟さを気にする、ということかもしれない」。“ちゃんとしていたい”“抜かりたくない”という感覚が、外向には自然にある、ということです。

ただ、ここは私(カタギ)自身、収録のなかで少し言い過ぎたと感じて、訂正した点でもあります。「内向は社会的な未熟さを気にしない/知らない」と言い切ってしまうと、さすがに極端です。内向でも、気にするときはあります。ただ、それは“一部分”だったり、“瞬間的”だったりで、外向のように「全般的に、いつも」気にしているわけではない──そのくらいの温度差だと捉えてください。ものごとを白か黒かで割り切らず、こうした“程度の違い”として見るのが、タイプ理解のコツです。

大事なのは、これらの見方は「どちらが優れているか」を決めるためのものではない、ということです。あくまで、自分の方向性を見つけるための“ものさし”にすぎません。

5. 「外向のほうが良く見えてしまう」問題

収録のなかで、せいこさん(ESFJ)が面白いことを言いました。カタギ流の説明を聞いて、「内向のほうが、なんだか良くないですか?」と。人に頼らず、自己完結できて、外に迷惑をかけない。内面が“完成”しているように見える、と。

ところが、説明している私(内向)のほうは、まったく逆のことを感じていました。「いや、外向のほうが良く見えるんだけどな」と。

これは、内向・外向を説明するときに、私がいつも感じることでもあります。結論から言えば、これは「隣の芝生は青い」、つまり“自分にないもの”に惹かれているだけなのだと思います。

内向の良さは、たしかにあります。内面が落ち着いていて、一人でも完結できる“大人っぽさ”がある。一方で外向は、ちゃんと外の世界と交流しようとしていて、その姿は社会的に伝わりやすく、評価も得られやすい。内向は内面が完成していても、それが外から見えにくいぶん、「魅力が伝わりにくい」という弱点があります。

私は内向型で、放っておくと「ほーん」と一人で完結してしまう人間です。でも、人間はそもそも一人では生きていません。内面だけで完結して「はい終わり」では、やっぱりどこか物足りない。だから私は、絡んでくれる外向型の人を、正直「いいな、魅力的だな」と思ってしまうのです。

面白いのは、内向の私は「外向っていいな」と思い、外向のせいこさんは「内向っていいな」と思っていた、ということです。お互いに、自分が持っていないほうを、まぶしく感じている。これはとても人間らしい現象で、だからこそ「どちらが上か」という話には意味がないのだと、あらためて感じました。

もちろん、これらはすべて「ここだけを見れば」という話です。どのタイプにも、良さも、しんどさもあります。優劣ではなく、方向の違い。ここは何度でも強調しておきたいところです。自分のタイプを知ることは、「劣っている点を直す」ためではなく、「自分の持ち味に自信を持つ」ためにあります。

6. 結論:人を気にしているのは、むしろ外向型かもしれない

そして、今回いちばんお伝えしたい話です。収録の最後に、私はこう“まとめ”ました。少し強引でしたが──「結局、人のことを気にしているのは、外向型のほうなのではないか」と。

「外と絡むのが前提」ということは、裏を返せば、いつも外のことを気にしている、ということです。逆に内向は、気にする場面はあっても、それが“前提”ではない。基本的には、あまり気にしていないのです。

よくある勘違い:「人を気にする=内向」ではない

「人の目が気になってしまう」「人と関わるのが疲れて、しんどくて、面倒だから、一人でいたい。だから自分は内向だ」──こう考えている方は、とても多いです。ですが、私が診断コンサルをしてきた経験では、こういう方がむしろ外向型だった、というケースが少なくありません

実際にあった場面を思い出してみます。診断のなかで「あなたは外向のほうが強いですよ」とお伝えすると、「いえ、自分は内向です」と返ってくる。理由を聞くと、「だって、人がすごく気になるし、人と関わるとしんどくて、面倒で、疲れてしまう。気にしすぎて嫌になるから、一人でいるほうがラク。だから内向なんです」と。──気持ちは、とてもよく分かります。ですが、私はこの説明を聞くほど、むしろ「やっぱり外向だな」と感じてしまうのです。

なぜでしょうか。「内向」とは、文字どおり“内に向く”こと。「外向」とは“外に向く”ことです。本当に内向の傾向が強い人は、放っておくと、意識が自然と内側へ向かっていきます。だから、そもそも外のことを、それほど気にしていない。

一方で、「人の目が気になって仕方がない」「人がしんどいのに、気にせずにはいられない」という状態は、意識が強く“外”へ向いている証拠とも言えます。気にしすぎて疲れてしまうからこそ、反動で「一人がラク」と感じている──それは、内向というより、むしろ外向型の消耗の仕方かもしれないのです。

もちろん、これは絶対のルールではありません。状況や環境によって、内向の人が人間関係にひどく気を揉むこともあります。ここでお伝えしたいのは、「人を気にしている=だから内向」と“決めつけて”しまうのは早い、ということです。気にしている、その意識の“向き”そのものが、じつは外を向いている場合がある。そこに一度、目を向けてみてほしいのです。

もしあなたが今、「自分は内向かな、外向かな」「真ん中くらいかも」と迷っているなら、次の問いを立ててみてください。

迷ったときの、3つのセルフチェック

① 自分は、外のこと(人・場・評価)を、どれくらい気にしているだろう?
② 放っておくと、意識は自然に“内”へ向く? それとも“外”へ向く?
③ 人がしんどいのは、「気にせずにいられない」からではないか?

もし①や③に強く「はい」と答えるなら、外向型の可能性は十分にあります。「人と関わるのが疲れるから内向」ではなく、「気にしすぎて疲れているなら、むしろ外向」かもしれない──この一点だけでも、覚えて帰っていただけたらうれしいです。

7. それでも、自分ひとりでは分かりにくい

とはいえ、正直なところ、内向・外向は「自分ひとりで判断する」のがいちばん難しい指標です。自分の内側は、自分では見えづらいものだからです。

ここで効いてくるのが、「本当に内向の人」と実際に会って、その感覚を“体感で”知ることです。「なるほど、内向の人って、本当にこういうところを気にしていないんだ」と肌で分かると、自分との違いが一気にくっきりしてきます。文章をいくら読むより、その一回の実感のほうが、腑に落ちることがよくあります。私の合宿には、私の診断を受けて“タイプが確定した”メンバーが集まります。だからこそ「このタイプは、本当にこう感じているんだ」「なるほど、自分とは違うな」という比較が、その場でくっきりとできる。理屈ではなく体で分かる、またとない機会だと感じています。

“実際に会って、面白がる”場をひらいています

私(カタギ)は、性格タイプを入り口に「人間って面白い」を体感する場を、毎月ひらいています。性格を“直す”場ではなく、人を“面白がる”場です。いろんなタイプの人と直接話すと、内向・外向の違いも、自分のタイプも、驚くほどはっきり見えてきます。

東京サロン会(毎月/単発参加OK・はじめての方の入口に)
16タイプ合宿(診断済みのメンバーが集まる、体感のいちばん濃い場)

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※ゼミにご入会いただくと、通常のタイプ診断(14,800円相当)が無料になる特典があります。

まとめ

内向・外向は、シンプルに見えて、じつは奥が深い指標です。今回の内容を、あらためて整理します。

「一緒にいると元気になるか」という定義は、じつはJ・Pの感じ方も混ざっていて、ピンとこない人がいて当然。「働きかけるか/影響を受けるか」は、初めての集まりでの意識を思い返すと分かりやすい。そして私(カタギ)の見方では、外向は“外と絡むのが前提”、内向は“自己完結的”。ここから見えてくるのは、「人を気にしている=内向」ではなく、むしろ人を気にしているのは外向型のほうかもしれない、という視点です。

そして、内向・外向のような“内面の向き”は、テストの点数だけで割り切れるものではありません。同じ外向でも、J・Pが違えば感じ方は変わりますし、年齢や経験とともに、見え方が変わっていくこともあります。だからこそ、焦って一つに決めつけず、いろいろな人と接するなかで、少しずつ「自分はこっちだな」と腑に落としていく。そのプロセス自体を、楽しんでいただけたらと思います。

どのタイプが上、ということは一切ありません。大切なのは、自分の“方向”を知って、そこに自信を持てるようになること。この記事が、その小さなきっかけになればうれしいです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
「人間って面白い」を、これからも一緒に味わっていけたらうれしいです。
――カタギ(INTP)

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