エッセイ10 センスとこだわりの種

カタギです、

本日もまとまりのない
雑感を共有します。

今回の題は

■センスと性格
■こだわりについて

になります。

■センスと性格

センスという言葉がある。

「センスが良いですね」

または、

「彼は音楽のセンスがある」

などと言う風に使う。

この言葉、

多様する人もいる。

全く使わない人もいる。

僕は後者だ。

人生で使った事はほとんどない。

またこの言葉を

「~さんは○○の
センスが良いですね」

という風に他人から褒め言葉で
よく言われる人もいる。

そして全く言われない人もいる。

これも僕は後者だ。

人生で多分、人からそんな感じに
褒められたことはない。

センスというのは、
どういう意味だろう。

センスがある、というのは
どういう所を評価しているのだろう。

センスは英語のsenseなのだろうが、

senseは感覚、感触、感じる、
などという意味だ。

認識、判断みたいな意味もある。

感覚が優れている、
認識判断力が優れている、

ということだろうか、

曖昧でよく分からない。

センスがいい、という言葉を
作る時、よく対象になるのが、

ファッションセンス、
言葉のセンス(ワードセンス)
会話のセンス、
経営センス、
音楽のセンス、

などだ。

こう考えると、おそらく、
一般的に使うセンスというのは、
感覚能力が優れている、
というよりも、

「洗練されている
(sophisticated)」

というのに近いのだと思う。

カッコよく、落ち着いて
上品で、おしゃれで、
優美で陳腐でも野暮でもなく、

洗練されている振る舞い、

ということに近いようである。

もっというと、

洗練されている人間がする
判断、選択をしている、

ということに近いのだと思う。

「センスがある人が好き」

というのは、

「上品な人が好き」

ということに近く、もっと言うと、

「洗練されている人間の
振る舞い、選択をする人が好き」

ということになる。

「野暮でかっこ悪く
ダサい選択はしない」

ということだろう。

つまり、こう考えると、
センスという言葉をよく使ったり、
よく言われるぜ、という人は、

人間の洗練度合い
(多くの場合、振る舞いや態度)

を強く気にしている、
ということになる。

いずれにせよ、そういった言葉を
よく使う人は、洗練された人間で
あるよう注意したほうが、いい印象を
与えそうだということは言える。

ただ、洗練されている、というのを
どういう基準で評価するかは、
また別問題なので、難しい話にはなる。

センスの好き嫌いで、

心理機能で考えると、どのタイプとか、
どの機能とか気になると思うが、

偏見くさい話になると思うので、
軽くコメントするに留めるが、

ざっと考えた僕の印象では、

やはり感情型のタイプの方が
使用頻度は多そうである。

感情メインの4タイプは
もちろん、ESFPENFP
よく使う印象がある。

ただ、ISFJINFJはあまり
使わないかもしれない。

思考メインでもISTPESTJ
比較的使用すると思うが、INTP
ENTJは使う印象がまるでない。

。。

とまあ、こんな感じの印象である。

あと、当たり前だが、よく使う
タイプでも、単なるファッション
センスなどでよく使うのか、

それとも、もっとボンヤリとした
抽象的な部分も「センス」と
表現するのか、も異なる。

僕の勝手な印象ではINFPENFJ
単なるファッションセンスとかを
越えた、”生き方、あり方のセンス”
みたいな謎な価値観をもっている、

ように見えることが多い。

単純に服のセンス良いよね!

ではなく、

“あの人、人間としてセンスあるよね”

みたいなやたら神秘的なセンス観を
持っている印象が僕にはある。

。。

まあとりあえずこんな感じだ。

あなたも今度、
センスという言葉を聞いたら、

何が洗練されている、という
ことなのか、考えてみると
いいかもしれない。

■こだわりの種

「全然好きじゃないです」

という事を口にする人がいる。

僕の印象では内的感情メインの
ISFPINFPに多い。

僕はINFPと思われる歌手の
あいみょんがかなり好きだが、

彼女の歌詞には

「好きじゃない」
「好きじゃなかった」
「好きになれない」

などの言い回しが多い。

例)空の青さを知る人よ

好きじゃないとか言うと、
一般的には、

「ネガティブ!ダメ!」
「プラス思考になりなさい!」
「好きになれなくても、
良いところ見つけて
ちょっとずつ好きになろう!」

みたいなフィードバックを
受けると思う。

が、僕はこれは良いと思う。

メイン機能の内的感情を
ちゃんと信頼していて、
気持ちに正直で、誠実だなぁと
感じて、尊敬の念が生まれる。

好きになれないものが存在するのは
当たり前だ。

そしてそれを
無理に好きになる必要はない、

ただ、

「全然好きじゃなかった」

とちゃんとそれを客観視して
嫌いなものだって、あなたの
好き嫌いに関係なく存在している、

その事実をちゃんと受け入れる、
それが重要な気がして、

だから、好きになれないということを
ちゃんと自覚する内的感情メインの
2タイプは素晴らしいと感じるのだ。

また、

「全然興味がないです」

という事をよく言う人もいる。

これは内的感覚メインの
ISTJISFJに多い印象で、

これも同様にメイン機能に
忠実で、自然な反応なんだと思う。

まずは興味ない、ピンとこない、
全然良いイメージがわかない、

ということを自覚しそれは
それとしてそのあなたが興味がない
ことも現実には存在していて、

その仕事や趣味や活動に専念し、
努力している。その現実がある。

それを冷静に受け止める。

それだけでおそらくいいのだろう。
無理に興味をもつ必要はなく、

その代わり、

興味以外のエネルギーで
動いている人がいることを
知る、ということなのかもしれない。

さて、

内的感覚が「興味がない」
内的感情が「好きじゃない」

だと、残った内的思考と
内的直観はどうなるだろう。

内的直観は「意味がない」
だろうか。

意味がないとか言うかな?

言うかもしれない。

これも、先の考えを符号させると、

あなたが意味を感じられない
無意味な事もこの世の中には
たくさんあるし、

みんな意味があることばかり
やっているわけではないよ、

全てに意味を感じる必要はないよ、

ということなのかもしれない。

内的思考はどうだろう。

不正確、だろうか。

「正確ではない」

という感じで。

これも同様だ。

いくら内的思考メインが

「不正確!ぐぎぎ!」

ってうるさく(脳内で)怒っても、

不正確な情報は変わらず存在する。

そして多くの人は正確性を
そこまで重視していない。

光を伝えているのがエーテル
なのか光量子なのか、

時間が一定なのか、
伸び縮みしているのか、

世界が膨張しているのか、
縮小しているのか、

アインシュタインがINTP
なのか、ENTPなのか、

どっちにしたって99,9%の人
にはどうでもいい話である。

正確性より重要なものが、
この世にはある、

多くの人はそれで動いているし、
自分もそれで動くことができる。

不正確な事を認められない事は
内的思考メインにとっては
自然な事であるし、それでいい。

が、それを自覚し客観視して
それはそれとして自分の
葛藤、執着とは無関係に
存在する現実世界も、
クリアに受け入れるのが重要。

という感じなのだと思う。

しかし、この4つの内的機能の、
「~じゃない、ではない」は、

4つの執着であり、
4つのこだわりと言えると思う。

よくYouTubeの収録で、ENFP
ウエダさんが、Iタイプの事を

「I○○○タイプですか?
いやぁ~こだわりがありますよね」

という感じで評される事があるが、
Iタイプに見えるこだわりの種は、
今回挙げた4つにあるのかもしれない。

そしてEタイプの人は、
自分のサブ機能に入っている、
機能のこだわりには自覚をもち、
受け入れて、堂々と正直に
“それでいいんだ”と振る舞って欲しい。

また、自分の劣勢機能の部分の
こだわりが顔を出している時は、

「ちょっと最近、自分を
置いてきぼりにしてたかな」

と意識し、自分と会話をする
時間を落ち着いてとるのが
重要になってくると思う。

2021_12_22
カタギ(INTP