エッセイ9 金融サッカーとINTJの夫

カタギです、

本日のエッセイは、

・欲望の話
・金融の話
・従妹の話

についてです。

■欲望について

本日のZOOM会、テーマを
当日、急遽、欲望から、
「生活技能」へと変えた。

なぜですか?

と思うと思う。

理由は、欲望とテーマを
設定しても、面白い会には
ならないだろうと予期して
しまったからだ。

欲について話し合いましょう、

としても、

「欲‥とくにないです。」

というのが大半になると
感じてしまったのだ。

16タイプ以前に、基本的に
今の時代誰も彼も欲がない。

欲は欠乏から生まれるという。

少なくとも物質的には
今の時代は何でもすぐ手に入る。

僕が子どもの頃、海外の中古品を
扱うCDショップを探し回って
やっとのことで手に入れたCDの曲が、

今はYouTubeにあり、
自分の部屋で無料で聞ける。

欲が減るのは当然かもしれない。

ただ、じゃあ欠乏がなく、
皆満ち足りているのかというと、
それも違うように見える。

何かが欠けているのは、
間違いがない。

ただそれを埋めるのは、
欲、欲望という言葉ではない、
のかもしれない。

欲という物質的なイメージがある。

後はいわゆる3大欲求のようなものか、
マズローの階層欲求のようなものだ。

少なくとも3大欲求は、
今の時代は何の役にも立たない。

変わって、「承認欲求」という言葉が
流行りかけた気がするが、もうそれも
廃れた感じがする。

とにかく、欲望、欲求とつくと、もう
今の時代では駄目なのかもしれない。

だから、次「欲」に関する言葉が
流行るとしても、もう、欲とか
欲求とかはつかない気がする。

■金融について

先日、収録でべーさんに、

カタギさんのメールを読んで
INTPは仮想通貨とか投資に
興味がある人が多いのかな、って
思いました。と言われた。

僕が金融に興味がある、とか
書いたからだと思う。

そこでも彼に告げたが、僕は
いわゆる「投資術」みたいなのには
サッパリまったく興味がない。

僕が企業の会計とかをたまに
寝ぼけながら見ている理由は、
投資先を選んでいるわけではない。

その企業の、
資源配置の戦略に興味があるだけだ。

お金に興味があるわけでもなければ、
資産運用を上手になりたいとかもない。

「資産運用」なんて考えてるヒマが
あったらもっと興味深い事を考えたい。

ただ、どういう効果を狙って
どう限りある資源を配置しているのか、
で、それがある程度上手く言っているのか
いないのか、それを興味深く見ているだけだ。

それは言うならば、

好きなミュージシャンのライブの
セットリストや演出を見て、

「なるほどこういう構成で‥」

と面白がるのとすごく近い。

で、なんでこの曲を
やらなかったんだろう、とか、

なんでこの曲をこんな序盤に
やったんだろうとか、考えて、

後で出演者の声とか、ライブの
評判などを確認して、彼らの
意図と効果を照らし合わせて、
自分のと比較して、面白がる、

ということを僕はよくするが、
それと金融を楽しむのは
すごくよく似ている。

また別の例をあげるなら、
スポーツを楽しむときとも似ている。

僕はやはり野球でもサッカーでも
テニスでも水泳でもマラソンでも

そのチーム、もしくは個人の
ゲーム戦略を興味深く見るタイプで、
それもやはり僕が企業の会計報告書を
読んで楽しむ時にも似ている。

ただ、じゃあサッカーの監督になって
ゲームの戦略と戦術を実際に指導したいか、
と言われたら、絶対にやりたくない。

上手くできるわけないし、
ただエネルギーを消耗するだけだ。

どうせ消耗するなら上手くできそうで、
もうちょっと消耗した”かい”が
ありそうなことをしたい。

(別にサッカーの監督が”消耗がい”のない
仕事だと言っているわけではない、あくまで、
僕の場合、僕という人的資源を使う場合、
適切な配置でない、ということである。)

それと同じで、僕も実際に金融市場に
参戦して、投資ゲームで資源配置能力を
駆使して資源を増やしていきたいか、と
言われると、やはり答えはNOなのである。

■INTJの従姉妹

父に弟がいて、彼には
ひとり娘がいる。

つまり僕の従姉妹である。

2歳下のINTJで、父と叔父は
当時近くに住んでいたので、
小さい頃から交流があった。

兄弟がいない彼女は、
小さい頃から、

「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

と何かと絡んできたので、僕も
兄も半分妹のような意識ではいた。

兄は歳が離れていたからか、
かわいがってはいたが、
僕を介しての間接的な交流が
メインだったが、

僕は兄以上に歳が近い、最も
年齢の近い親戚だったので、

比較されることも多く、
子どもの頃は特に、正直言って
少し苦手ではあった。

身長を比較されたり、
学校の成績を比較されたり
するのが非常に嫌だった。

彼女はよく、
(身近な年上ということで
当然なのだろうが)
僕のマネをした。

僕が作曲を初めたら、彼女も
初め、外のハコで演奏するように
なったら、彼女もしだした。

ただ、音楽のスタイルは違った。

僕は即興がメインで構成が
複雑な音楽を好んでやっていたが、

彼女はピアノの弾き語り、という
スタイルを絶対に変えなかった。

一緒のイベントに、僕は
バンドを率いて、
彼女はソロで、という形で
出演することも多々あったが、

大抵、彼女の方がウケが良かった。

実際に独特の空気感をまとって、
ピアノひとつで立体感のある
音楽を奏でる従姉妹の演奏は、

往年の鬼束ちひろのようで、
神秘的なカリスマ性があった。

彼女の代表曲に
「渦」という曲がある。

「きみの~うずが~聞こえる~」

と始まる暗いが神秘的な曲である。

彼女のコンサートは毎回
その曲で始まるが、それまで
ざわついていた会場の空気が
一気に神聖な感じに変わるのを

毎回、舞台袖で聞いていて、
なんともいえない気持ちでいた。

実際彼女は容姿も良かったので、
やたら人気があった。

ただ、恋愛には奥手‥
というか無関心だった。

しかし、僕の恋愛には
ウルサかった。

特にウルサかった一件があり、
それがきっかけで僕は従妹と
疎遠になった。

僕のバンドと一緒にライブに
出る機会があり、それで、
彼女は当時僕のバンドのボーカルを
務めていたISTJの女の子と
仲良くなったのだが、

それ以降、事ある事に、

ISTJさんとはどうなんだ、
ちゃんと連絡とってるのか、
仲良くしてるのか、
ちゃんと責任取らなきゃ駄目だよ」

みたいな事をウダウダ
言ってくるようになった。

(ちなみにそのISTJと僕は
一緒のバンドメンバーだった、
という以外、何の関係性もない)

これには僕は辟易してしまった。

それ以来、彼女と会うのが
億劫になってしまったので、
連絡もとらなくなった。

ちなみにそのINTJの従妹は
2つ年上の看護師(たしか)
の男性と結婚した。

これがかなり電撃的な結婚で、
親戚中が驚いていた。

僕の父親は驚きのあまり、
地球が壊れるんじゃないかと
思われるくらいの大声を出した。

結婚相手の彼はかるた協会で
知り合ったとかで、やたらと
腰が低かった。

女の子と仲良くなったのも、
従姉妹が初めてというくらい、
ピュアな男性だった。

従妹のISFJの母親
(つまり僕の叔母)は頻繁に、

「別に彼が悪いわけじゃないけど、、
でも、、ねえ?もうちょっと
男らしい、っていうか、頼りがいが
あるって、いうか、なんというか‥
なんでウチの娘は彼を選んだのかしら?
人気がなかったわけじゃない気がするし‥」

などと僕に愚痴ってくる。

僕はその夫婦の新居になんどか
遊びに行って、ご飯などを馳走に
なったこともあるが、

それを見ている限り、

彼女がこら、とビシビシ命令して、
ああ、すんません、と彼が頑張ってる
のは、別に夫婦のスタイルとしては
「アリ」なんじゃないかと感じた。

だから、ISFJの叔母にそれを言った。

でも、ISFJの叔母はいつも、

「よくわかんない」

という感じで目をキョトンと
させるばかりだった。

夫婦関係も色々らしい。

2021_12_19
カタギ(INTP