INTPの日本人(有名人)

INTPの日本人の有名人を
まとめてみました。

16タイプで有名人を検索しても大抵は
海外の人物しかヒットしなかったり、
出てくる日本人も、

専門的知識のない素人が診断したもので

「ほんとか?」

と思うものがほとんどだと思います。

そこで誤解や理解不足が起こっている
と感じられますので、ここで、数人
INTPの日本人で知名度が高い方を
紹介しますね。

村上龍さん(小説家)

村上龍さんは1952年長崎県生まれの
小説家、映画監督、脚本家です。

大学在学中に米軍キャンプの実態を描いた
『限りなく透明に近いブルー』で文壇デビュー、

その後もベストセラー作家として、
村上春樹とともに時代を代表する
作家と目されました。

作家活動以外にも「トパーズ」「KYOKYO」など
自作の映画制作、監督を行ったり、
テレビ番組「カンブリア宮殿」では
旬の経営者、著名人にインタビュー、

エッセイやメールマガジンでは
政治経済や社会問題について
積極的にコメントされています。

(何が幸せですか、という問いに)幸福って曖昧で、定義もはっきりしていないですから、何にいちばん幸せがあるのだろうとか、そういうことを考えるより、自分にいちばん気持ちがフィットしたり充実したり、刺激的なことを、何かを始めることですよね。僕は「何が幸福か」とか考えなくていいと思うんです。「自分は何に一番充実感があるのか」ということを考えればいい。僕で言えば、そんなことを考えているより小説を書く方が早い。自分が何をしているときがいちばん充実感があるかということを、それだけを考えればいいと思うんです

幸福について。

幸福は曖昧でウヤムヤで
捉えづらいので幸福ではなく、
充実感で捉えればいい、と仰っていますね。

そして充実感は、おそらく自分の
生産性なんでしょうね。

自分が生産性を発揮して、
頭脳がキビキビ動いて、
クオリティの高い仕事ができている時、
INTPは充実感を感じるのでしょう。

モチベーションを保つのに苦労することはないですよね。興味というより、とにかく何かで食っていかなければならない。そして一番自分に向いたことというか、飽きないことで食べて行ってもいいわけですよね。そうすると好奇心も持続する。

INTPにモチベーションは
あまりピンとこないでしょうね。

内側の、自分から湧き出る興味、
好奇心、気力、この辺りは
空になりにくいタイプです。

ただ、空になりやすいのは、
逆に仕事(社会からの要請)
だったり、肉体的な活力なので、

そちらを意識して行くと良い
ということなのでしょうね。

あまり先のことは考えていないんですよね。今とにかくやっていることの質をなるべく上げるということしか考えていない。…僕よく分からない、なぜみんな将来のことを聞くのかなあと思うんですよね。「次回作は何ですか」とかね。『半島を出よ』のときにも書き終わった瞬間に「次回作は?」って聞く人がいて、殴ろうかと思った。「せっかく書き終わったのに何言ってんだ、この人は」と思ってね。

INTPはN型で、将来的な戦略的思考家、
みたいな説明がよくされていると思うので、
この彼の発言は意外かもしれません。

が、実際INTPはそんなに
将来の事を考えません。

先は変わりますからね。

そして変わらないといけないと
INTPは思っています。

あまり計画しすぎると、
自分でも予測できない
「自由な未来」を阻害する、

そんな風に感じてしまいます。

今できることのクオリティを
あげていくことが、そのまま
INTPが望む、先を読むのが
得意な自分でも予期できない、

「新しく自由な未来」に繋がる、
それを村上さんは
理解されているのでしょうね。

(村上龍はこうであるという定義、目指すものはご自分ですか?)そんなもの考えたこともないです。「自分」とかはどうでもいいんです。作品が大事なんだから。どういう作品が作りたいというものはあっても、10年後、 20年後こうなっていたいとか考えたこともない。そんなに自分の将来を考えてたりしている人がいたら、僕は気持ち悪くて会いたくないですね。どんなに立派な人に会っても作品が馬鹿みたいなものだったら…。だから「自分をどうしたい」とか考えるのはよくわからない。目は開いているわけですから、ことさら「何に目をむけるべきか」なんていうことも考えなくていいんじゃないかな。

INTPは自分と自分の作った
作品を明確に分けます。

自分の作った作品は、
自分が携わった仕事と
言い換えることもできます。

そして”自分”はあくまで
施工主で、建設機械で、
そんなものに興味はありません。

興味あるのは、あくまで
完成させた、家です。

自分はそのためのひとつの
道具なんですよね。

考えるべきは、作る家の
クオリティをどう高めるかで、

自分という個人の人間は
フォーカスするところではない、

彼が言いたいことは
そういうことも含まれているでしょう。

柴咲コウさん(女優、歌手、実業家)

柴咲コウさんは1981年東京豊島区生まれの
女優、歌手、実業家です。

出演映画代表作は、『バトル・ロワイアル』(2000年)、
『GO』(2001年)、『黄泉がえり』(2003年)、
『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、
『日本沈没』『県庁の星』(2006年)など多作。

歌手ではRUI名義の「月のしずく」が
ミリオンを越える大ヒット。
ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』の
主題歌「かたち あるもの」もヒットした。

2016年にエンタメ・コマース事業を行う
レトロワグラース株式会社を設立、CEOに就任。

2018年には「衣・食・住」をテーマとし、
企画・デザインなどプロデュースを
全面的に手掛けたファッションブランド
「ミ ヴァコンス(MES VACANCES)」を
設立するなど多彩な分野で活動中。

(現在はいろんな活動をされたり立場に就かれたりしていますが、好奇心は旺盛ですか?)旺盛ですね。人から言われることもあります。一番興味があるのは、物の理(ことわり)についてかな。プランターの土の配合とか。レモンの木にハエが卵を産んで、葉っぱが腐っていくんですけど、なぜこうなるんだろうと探ったり。些細なことが気になりますね。もともと自然科学的なものにはずっと興味がありました。だけど、お芝居の仕事をずっとしてきて、おろそかにしてきてしまった。去年、緊急事態宣言という初めての体験をして、いろいろ思っていたままだったものを実際に行動に移せました。都合主義はもうやめようと。いい分岐点だったと思います。

物の理(ことわり)‥。

INTPと科学は切っても
切り離せない関係です。

科学といっても、コンピュータや
テクノロジーというより、

自然科学、もしくは物理科学、
社会科学、人間科学といった、

「現実世界」の現象を解明する
サイエンスに興味をもちます。

誤解されることも多いですが、
INTPはバーチャルの世界は
あまり好きでないことが多いです。

あくまで現実世界に興味がある。

ただそれをそのままダイレクトに
理解するのは苦手だから、
科学的解釈を使用するのです。

インタビューとかでも「あのときはこう言ってましたね」とか言われるのが本当はすごく苦手なんです。そのときはそうだったかもしれないけれど、そのときとはもう違う細胞だから。誰だってどんどんアップデートしてるでしょ? だから過去の自分のことを聞かれても困る部分はありますね。

これは嫌がるでしょうね。

INTPは基本的に
過去に興味はありません。

時間経過によって、

違う考え、違う感情
違う行動、違う解釈をして
違う自分になっていくことを
自然に考えています。

それがINTPの捉える、
向上、進化でもあります。

現状維持は嫌いです。

現状維持は退化になります。

(―10代のころからクリエイティブな面での葛藤をされていたのですね。)クリエイティブといえばカッコいい響きになるけど、内から湧き上がってくるものだから。それが闇の部分を打ち出しているときもあるし、光の場合もあるけれど、そういう湧き出しているものを、表面的に取り繕って蓋をしてしまうのが嫌で、20代前半などは、特に葛藤がありました。(―影だと捉えられてしまうものでも、外へ出したかった。)人から評価されたいという軸にないからです。そういう軸にあるなら出さないほうがいい。そうではなく、内から出てくるものをとにかく表現したかった。それは私の長所でもあり短所にもなりますが、でも偽りたくないんです。

音楽をやるなら、公募で送られてくる曲を
そのまま歌うのではなく、せめて歌詞だけでも
書かせて欲しいと要求した、

というお話に続いて、インタービューアーさんの
クリエイティブな面での葛藤、という質問に続きます。

人から評価されたいという軸にない、

という表現は変わった表現ですね。

人から評価される軸で進むのも、
彼女は素晴らしいと考えているのでしょうね。

自分は人から評価されなくてもいい、とか
人から評価されたいからやってるわけではない、

とかにすると、評価されたい人を否定することになる。

人の評価をゲットするのは素晴らしい事だし、
重要な事だし、立派なことである、

という事も表現したくて、
でも、自分はそういうわけではない、

それを言い表すと、

「自分は人から
評価されたいという軸ではない」

という一見、回りくどいような
言い回しになってしまうのかも
しれませんね。

松本潤さん(タレント、俳優、歌手)

ジャニーズの人気グループ嵐の
メンバー松本潤さんは1983年生まれの
俳優、歌手、司会者、タレントです。

人気グループ「嵐」のメンバーとして、パフォーマンスに加えて舞台演出を担当する他、
2005年の「花より男子」で俳優としてもブレイク。
2023年には大河ドラマ初主演が決まっており、現在も多方面で活躍中です。

僕は「絶対に不可能だ」と思う瞬間ってものすごくヒリヒリするタイプなんですよ。それこそ今回の撮影でも、
自分を“99.9%不可能なライン”まで追い込みつつ「ナメんな!」という反骨心でなんとか乗り切る、という瞬間が割とあったと思います。

いつも撮影前に一通り演技の流れをシミュレーションしてはいるのですが、
実際に現場に立ってみると「このセリフは刺さり切っていないな」と思うことがよくあって。
今回もセリフを変えた方がいいと思った場面があったので、
皆さんにご納得いただいた上で新しいセリフにしていただいたのですが、
よく考えると自分の首を絞めているだけなんですよね。セリフを覚え直さなければいけないのは自分だし、
僕がセリフをしゃべれないとどんどん現場が押してしまう。その“ヒリヒリ感”を感じながら演じていました

このヒリヒリはINTPにとって、
とても重要でしょうね。

わざと状況を難しくする、困難にする、
何故だ!という感じなんですが、
それがないとどうしても力がはいらない。

INTPは自然に困難な状況を作り出して
いきますが、それは周りを困らせる
困らせたいわけではない、ということを
周りは理解しておいたらいいですね。

本人の”サガ”なんですね。

――松本さんのお芝居で、すごいと感じる点を教えてください。
(監督:遊川和彦氏)感情的になるシーンも、基本的には全部理論で通そうとするんです。
徹底して正確さを求める。たとえばスーパーで袋から落ちたものを拾うシーンも、
どのタイミングで何を拾うのか、映っていないところもすべてちゃんと決めようとする。
「そんなやり方してると疲れるよ(笑)」と思うんですけど、理論構築して整合性を取らないとできないと言って、
見事にやりますね。でも理屈っぽくならずにエモーショナルな芝居になるので、
計算しつくして演じているのに計算に見せないところは一番すごいなと思います。天才型というよりは、“究極の秀才型”。

理屈なのに何故かエモーショナルなのは、
とてもINTPの特徴だと思います。

徹底して正確さを求める
(→メイン機能、内的思考)

なのですが、そのつなげ方、
流れの作り方、構築法、
リンクの仕方がサブ機能の
外的直観。で妙にエモーショナルに見える。

計算なんですけど、計算が無理がないんですよね。

無理して計算してやっている感じがせず、
計算で動くのが”自然”なのですね。

それは本人にとってもそうです。

口癖は「てかさ」「なんかさ」「なるほど」「ちょっとこの部屋寒くない?」

INTPは寒がりです。はい。

梅棹忠夫さん(生態学者)

梅棹忠夫さんは1920年生まれの、研究学者です。

梅棹忠夫さんは日本の文化人類学のパイオニアであり、ユニークな文明論を展開し多方面に多くの影響を与えている生態学者、民族学者、情報学者、未来学者です。代表作『文明の生態史観』の他、数理生態学の先駆者(オタマジャクシの群れ形成の数理)さらに、宗教のウィルス説を唱え、思想・概念の伝播、精神形成を論じました。

梅棹さんのフィールドノートの原則は、とにかく「文章にすること」だったそうです。なぜなら、現場で取ったメモが単語だけだった場合、ひと晩たてば自分でも何を書いていたかわからなくなるからです。「明日の自分は他人だと思え」が信条だったと、小長谷さんはおっしゃっていました。そして、メモに書いたものは安心して忘れていい、はじめから記憶しようという努力はあきらめよ、というお考えでした。

文章にすること、という生産行為、
それが内的思考を使う作業になります。

時々、内的思考は考えることかな?
知識を蓄えることかな、と勘違いする
方がいますが、違います。

梅棹忠夫さんの信条が
「明日の自分は他人だと思え」
「初めから記憶する努力は諦めよ」
というものだったように、

INTPは記憶はしませんし、
できませんし、興味ありません。

できることはただひとつ、
内側に備わる独自の計算機を用いて、
オリジナルな仮説を生産すること。

それだけなんですね。

そして成果物自体、出来上がった
仮説自体にもそこまで興味はない。

その生産行為に興味があるんですね。

その生産行為を続けることこそが、
INTPが生きるということなのです。

情報というのはコンニャクのようなもので、情報活動というのは、コンニャクをたべる行為に似ています。コンニャクはたべてもなんの栄養にもならないけれど、たべればそれなりの味覚は感じられるし、満腹感もあるし、消化器官ははたらき、腸も蠕動運動をする。要するにこれをたべることによって、生命の充足はえられるではないか。情報も、それが存在すること自体が、生命活動の充足につながる。情報活動が、べつになにかの役にたたなくても、それはそれでよろしい。世のなかには、なんにもならない情報が無数にある、それでいい。

梅棹忠夫自身の言葉です。

情報活動をコンニャクを食べることに
たとえるなんて、とても変わってますね。

内的思考は自分の力で生きる、
独力でサバイバルする、

という事に強い価値を持っています。

情報活動が生命活動。

無駄な情報もサバイバルの役に立てば、
生きられれば、それでいい。

常に美味しいものや、栄養価が高いものや
意味があるものを食べられるわけでない。

そんなことにこだわっていたら
死んでしまう。

無駄な情報があったっていいじゃないか。

何もないよりは、生命の支えになる。

そんな事を彼は言いたいのかもしれません。

上白石萌音さん(女優、歌手)

上白石萌音さんは1998年鹿児島県鹿児島市生まれの女優、歌手です。

最近気づいたことがあって、私は役として演じたり、曲の中に入って歌ったりすることは好きなのですが、自己表現をすることがすごく苦手なんです。自分が前に出たり、自分の心の中を見せたりすることがすごく怖くて苦手なのですが、著書は自己表現の最たるものなので、正直不安です。でも「この人もこういうことを考えたりするんだ」「私もそうだ」と思える人が一人でもいてくれたら、書いて良かったと思います。そういうことに救われることって、すごくあると思うので。

INTPはひとりの人間としての自分を
見られることにすごく抵抗があります。

何かの創作表現だったり、仕事の役割なら
いいのですが、ただのプライベートな
人間としての個人性を披露することが
大の苦手なんですね。

そこから自分はプラスは得られないことを
知っているからというのもあります。

褒められたり、共感されても、
自分でもう分かっていることなので、
特になにもない。

ただ、上白石さんがおっしゃるように、
それが”誰かの救いになる可能性がある”
ということは合理的に理解できる。

だから、自分にはそこまで
得はないけど(むしろ批判や
反論が怖いけど)やる、書く。

そういう気持ちはあるのかもしれません。

(─書くにあたり、担当編集の方から「ありのままを記録してみて」という言葉があったそうですが、50篇のエッセイの中で、もっともご自身を“明かした”と感じたエピソードといえば?)う~ん(と少し考えて)、“誹謗中傷”のようなことについて書いたものがひとつあって、あれは、書いてからも掲載するかどうか、すごく悩みました。(テーマとしては)ずっと思っていたことですけど、いざ言葉にするとなるとすごく勇気がいることでした。執筆当時、コロナ禍で時間に余裕があったこともあって、いっぱいいっぱい考えて、ああいうピリッとしたものも必要かな、って。あのときは、本当に心の底から「くそぉ!」なんて思って書きました(笑)。実はあれ、初稿ではもっと尖っていて、自分でも「ヤバい、ヤバい」って(笑)。そこから、マイルドにしたつもりではありますけど、今まで、あまり言ってこなかったことを書いたな、とは思っています。

エッセイの話ですね。

どんなものを書いたのか、これを読んでいる人は
ぜひ読んでみたらいかがでしょうか。

私は、基本的に好奇心でできている人間。子どもの頃から「なんで?」の連続だったし、まわりにはその疑問に答えてくれる大人がたくさんいたので、「なんで?」が解決されていくことが楽しくて、そのまま大きくなったような気がします。今も、心に引っかかったことは本を読んで調べたり考えたりして、きちんと答えを出したい。受験のために泣きながら暗記した世界史の年号はひとつも記憶にないけれど(笑)

INTPは明らかな「勉強型」ですが、
暗記は得意ではないし、興味も薄く、
必要性を感じづらいのです。

答えを出すというのと、
記憶する、というのは別になります。

内的思考=答えを出す、
(暫定的な答え、完成ではない)

記憶は内的感覚や内的直観に近いので、
PタイプのINTPにとっては不得手ですし、
そこまで価値を感じにくいものになるのですね。

以上、

INTPの代表的な日本人の有名人

でした。

あまりいっぱい紹介しても
長くなりすぎるのでこの辺で
ストップしておきます。