思考(T)・感情(F)の違いを理解する – あなたが大切にしているもの

こんにちは。今日は「思考・感情」について話していこうと思います。
内向・外向、感覚・直観と来て、今回は3番目の指標、TとF、つまり思考と感情の違いについてです。
正直に言うと、この思考・感情の違いは、結構間違えやすいポイントなんです。みんなが持っている一般的なイメージと、実際の意味が違うからです。
だから、まず最初に、よくある誤解を解いていきましょう。
思考・感情についてのよくある誤解

誤解その1:「思考=考える人」「感情=感じる人」?
TとFは、Thinking(思考)とFeeling(感情)の頭文字です。
だから、「思考タイプは考える人なのかな」「感情タイプは感じる人で、あまり考えない人なのかな」と思うかもしれません。
でも、それは違います。
思考は「考える」ではないんです。もうそう思ってください。
「え、じゃあなんでThinkingなんだ?」と思うかもしれませんが、それは知りません。僕が作ったわけじゃないので。
とにかく、思考タイプ=考える人、感情タイプ=考えない人、という理解は間違いです。
誤解その2:「思考タイプの方が頭がいい」?
もう一つよくある誤解が、「思考タイプの方が頭がいいのかな」というものです。
これも違います。
思考タイプだから知性的で賢くて偏差値が高い、ということは全くありません。学歴が高いか低いかでTとFを分けたとしても、Tの方が学歴が高くてFが低い、なんて結果にはならないはずです。ほとんど変わらないと思います。
頭がいいとか悪いとか、賢いとか、そういうのとは関係ないんです。
では、思考・感情とは何なのか?
では、TとFは何が違うのか。
一言で言うと、Tは分ける、Fは混ぜる。
これが本質的な違いです。

「分ける、混ぜるって言われても分かりづらい」と思うかもしれません。でも、これが一番正確な表現なんです。
分かりやすい見分け方:「友好的」と「非友好的」
「分ける、混ぜる」だけだと分かりづらいので、もっと分かりやすい見分け方を教えます。
F型は「友好的(フレンドリー)」、T型は「非友好的」。
これが、一番分かりやすいと思います。

F型は友好的
F型の人は、親しみやすいんです。仲良くなろうとする気がある。
接していて、その人と仲良くなった感じがする。近づいた感じがする。向こうが仲良くなりたいと思っているのが分かる。
友好的というのは、そういうことです。
T型は非友好的
T型の人は、近づきがたいんです。
社交はしますよ。挨拶とか、「どうもどうも」とか、社交辞令とか。それは普通にします。
でも、すごく仲良くなるかというと、それはまた別の話です。
いくら接しても、なんかすごく仲良くなった気が、あまりしづらい。それがT型です。
僕もT型なんですが、やっぱり近づきがたいし、そういう意味で、フレンドリーではない感じがあります。
自分でも自覚があるんじゃないかなと思います。T型の人は、「自分は非友好的かもしれない」と。F型の人は、「自分は友好的かもしれない」と。
外から見ても、そう見えます。この見分け方は、結構精度が高いと思います。
思考(T)の本質:「分ける」
それでは、もう少し詳しく、TとFの本質を見ていきましょう。
Tは「分ける」
思考タイプ、つまりT型は、分けるんです。

分けるというのは、細かく分離していくということです。今日のこのセミナーみたいに、「こっち、こっち、こっち、こっち」と2つに分ける、さらに2つに分ける、という感じです。
なぜ分けるのか?「正しさ」を求めるから
では、なぜ分けるのか。
それは、T型が正しさとか精確性を優先しているからです。根本的なところで、それを求めているんです。
正しい状態でいたい。間違ってない状態でいたい。それがT型の根本的な欲求です。
正しいとか、精確とか、公平とか、公正とか。あるいは、能力的に上手とか下手とか。そういう能力面のところも含めて、「正しい状態」を求めているんです。
そのためには、冷静に、まず分けていかないといけません。
いろんなものがごちゃごちゃ混ざっていたら、正しい判断なんてできないんです。いろんな人の気持ちとか、自分の気持ちとか、いろんな条件とか、全部混ぜてしまったら、正しいかどうか分からなくなります。
だから、まず分けるんです。
Tが求めるもの:「能力を正しく発揮すること」
T型は、能力面を重視します。
精確性が高いとか低いとか。能力が上か下か。自分の能力を正しく発揮しているかどうか。それが、T型にとっての「正しい状態」なんです。
僕もT型なんですが、このセミナーをやっているのも、自分の能力を正しく発揮していると感じられるし、みんなそれぞれのタイプの能力を正しく発揮してもらいたいからです。
「俺の能力を有効活用してくれ」みたいな。まあ、自分でそれを活用しないといけない、と思っているんです。
T型は、**「正しいことをして、能力が高い自分」**を求めています。
Tの特徴:批判的で冷静
T型の人は、ちょっと批判的なところがあります。
短所とか、欠点とか、そういうのを見る感じがある。でも、すごく感情的に批判するわけじゃないんです。「えぇー、ここがムカつくんだよ!」みたいに感情的に批判するんじゃなくて、「ここがちょっとおかしいよね」と、冷静に淡々と言います。
主張や意見、評価を出す時、T型は、強くも弱くもない、フラットで冷静な状態が多いです。冷淡に見えることもあります。
Tが嫌うもの:「間違っている状態」
T型が死ぬほど嫌うのは、間違っている状態です。
もちろん、漢字が間違っているとか、計算ミスとか、そういうのはそこまで気にしません。もっと違うところ、もっと根本的なところで、「間違っている」と言われることを、すごく嫌います。
それぞれにポイントがあるんですが、T型にとって、間違っている状態は、とにかく避けたいんです。
感情(F)の本質:「混ぜる」
一方、感情タイプはどうでしょうか。
Fは「混ぜる」
感情タイプ、つまりF型は、混ぜるんです。

混ざって、揺れたいんです。いろんな揺れを味わったり、味わわせてあげたい。それで、人間的に成熟した深みのある人間になりたい。
F型にとって、感情というのは、気持ちの揺れなんです。
Fが求めるもの:「気持ちの豊かな揺れ」
F型は、いろんな感情を感じたいんです。
単純にポジティブ・ネガティブとかだけじゃなくて、いろんな感情を感じたい。感じあいたい。
楽しいし悲しいし、嬉しいしちょっと怖いし、でもワクワクする。そういう、すごく微妙な感情。言葉で説明できないような、いろんな感情を感じたい。
そして、揺れが必要なんです。
ずっと楽しいだけだと、違うんです。感情的に不自然なんです。やっぱり、こう揺れがちゃんと発生して、という感じ。揺れが発生するために、やっぱりいろんな感情が必要なんです。
いろんな揺れを体感することで、人間のいろんなメンタルの状態、感情の揺れ方を、すごく理解できるんです。それが、人間的な深みを形成する。
それを自分も味わうし、相手にも味わせてあげる。それが、F型が一番したいことなんです。
Fが求めるもの:「人間的魅力」
F型は、能力とかどうでもいいんです。そんな話じゃない。
もっと人間性というか、人間的な自分の感じ方、人間的な魅力。自分はもっと、好かれるはずだ、愛されるはずだ、人を笑顔にできるはずだ、人間になれる、多くの人を感動させられる。そういうことを思っています。
そして、結果的に、他人を癒やせたり、他人を笑顔にできたり、他人を元気づけられたり、勇気づけられたり、すごく同情してあげられたり。そういうことができたら、「よかった」と思うんです。
自分の人間的な魅力を、うまく使えた。そういう感じです。
F型は、**「いろんな気持ちの豊かさで、人をポジティブに影響させる自分」**を求めています。
Fの特徴:気分優先で親しみやすい
F型は、気分優先です。
そして、親しみやすい。友好的。フレンドリー。
人と混ざろうとする。人の気持ちの部分に入っていこうとする。だから、仲良くなりやすいんです。
Fが嫌うもの:「気持ちの揺れがない状態」
F型が嫌うのは、気持ちの揺れがない状態です。
無。何も気持ちが揺れない、動かない状態。これは、F型にとって、すごくストレスなんです。本当に本当に嫌です。
これはマジで望んでいないというか、本当に意味がない。
でも、T型は問題ないんです。むしろ、無は平穏だな、みたいな感じがあります。
TとFの苦手分野
もちろん、逆もあるんです。
TもF的な部分があるし、FもT的な部分があります。でも、逆の方は、もっと極端になります。グレーゾーンがないんです。

T型の苦手分野:感情
T型は、感情に関して、あまりグレーゾーンがありません。
「この時は楽しくて、でも寂しくて、でも後悔もある」とか、そういうのが、説明的には分かるんですけど、あまり実感的には分かりづらい。論理的なんです。
いろんな感情が同時にある、という微妙なところが、分からない。自分の気持ちに関してもそうだし、人の気持ちに関してもそうです。
どうしたら人をいい具合に励ませるかとか、分からない。そこも微妙なグレーゾーンがないから。
感情というのは、すごく微妙なところだと思うんです。単純に好きとか嫌いとか、嬉しいとか楽しいとか、そんな単純な話じゃない。
でも、T型は、その微妙なところが苦手なんです。
だから、T型が感情を扱う時は、結構極端になりやすい。どうでもいいか、絶対こうだ、みたいな感じで、盲目的になりやすい。
F型の苦手分野:精確性と正しさ
F型は、精確性とか正しさに関して、グレーゾーンがありません。
精確性とか正しさというのも、すごく微妙なんです。本当にグレーゾーンなんです。
この時、この状況で、このパターンで、今現在だったら正しいけど、1秒後だったらちょっと微妙に正しさが下がる。そういうものなんです。
でも、F型は、その微妙なところが苦手です。
だから、F型が正しさを扱う時は、結構極端になりやすい。これが正しい、これは間違っている、という風に、盲目的になる傾向があります。
感情の面での強さ
一つ面白いのは、感情面での強さです。
T型の方が、感情的には脆いところがあります。
F型は、基本的に繊細に見えることが多いと思います。でも、その分、普段から経験しているから、意外とタフなんです。
これは結構大きなポイントです。
まとめ:TとFの違い
思考・感情の違いは、「分ける」と「混ぜる」の違いです。
- **思考(T)**は、分ける。正しさや精確性、能力面を重視する。間違っている状態を嫌う。冷静で批判的。非友好的。能力を正しく発揮することを求める。感情に関してはグレーゾーンがなく、苦手。
- **感情(F)**は、混ぜる。気持ちの豊かな揺れを重視する。気持ちの揺れがない状態を嫌う。気分優先で親しみやすい。友好的。人間的魅力でポジティブに影響させることを求める。精確性や正しさに関してはグレーゾーンがなく、苦手。
簡単に言えば、T型は「友好的ではない」、F型は「友好的」。これが究極の見分け方です。
自分がどちらか分からないときは
もし、自分がT型かF型か分からないときは、こう考えてみてください。
「自分は友好的だと思うか、それとも非友好的だと思うか?」
友好的というのは、フレンドリーということです。親しみやすい。仲良くなろうとする気がある。
多くのF型の人は、「自分は友好的だな」と感じています。多くのT型の人は、「自分は非友好的かもしれない」と感じています。
もちろん、これだけで判断するのは危険です。でも、一つの大きなヒントにはなります。
どちらが優れているということはない
ここまで読んで、「T型の方が冷静で能力重視で、良さそうだな」と思った人もいるかもしれません。あるいは、「F型の方が人間的で温かくて、良さそうだな」と思った人もいるかもしれません。
でも、どちらが優れているということは、全くありません。


T型がいなかったら、社会は正確性を失います。間違いだらけになります。能力を正しく評価することもできません。
F型がいなかったら、社会は冷たくなります。人間的な温かさを失います。気持ちを理解し合うこともできません。
T型は、正しさを追求し、能力を発揮し、冷静に分析します。
F型は、気持ちの豊かさを追求し、人間性を発揮し、温かく混ざり合います。
どちらが欠けても、社会は成り立ちません。どちらも必要で、どちらも素晴らしいんです。
最後に
あなたがT型であっても、F型であっても、それはあなたの強みです。
T型の人は、正しさを見抜き、能力を正しく発揮する力を持っています。
F型の人は、気持ちを理解し、人間的な魅力で人を動かす力を持っています。
どちらも素晴らしい。それを忘れないでください。
自分のタイプを理解して、それを誇りに思ってください。そして、逆のタイプの人の良さも、理解してあげてください。
T型とF型、どちらも必要で、どちらも価値があるんです。
*参考(他のアルファベットについて)


